いけばなbasicstyle

▮`Ikebana` lesson 「basic」

「毎日の生活の中に花（季節）をとり入れる
　　　いけばなを通じて心清らかに」

花に慣れることを第一の目標とし、季節の花にふれながら花の扱い、切り方、留め方など、いけばなの型に添って、花をいけるために必要な基本的なことを学んでいただけます。レッスンでは、「桑原専慶流、いけばなの四季（桑原専渓著）に沿って進めてまいります。桑原専慶流とは江戸初期、桑原権左衛門専慶、当時立花の名手として有名であった方が創設された流派です。いけばなをしていく上での大きな目標としましては、個々の心のあり方をうまく表現し自由にいけるということになるわけですが、自由にいけるとはいってもその取り合わせ、季節感、器、場所など様々な条件を踏まえながら花をいけていかなければならないのはいうまでもありません。それにはまず先人が考案された花型、考え方にしっかりと習い各自が繰り返しいけていくことにより徐々に自身が感じたようにうまく表現できるようになってくるものだと思います。
もちろんフラワーアレンジにおいても同じことが言えますが、まったく花に触れたことのない方には出来上がり云々はさておき、少ない花材でゆっくり時間をかけていける、いけばなの方が１本の花をよく観察する機会を設けることができるという点でとくにお勧めいたします。

▮一年を通じて、いけばなをしていくことで
四季折々の花に出会い、花への理解も深まってゆきます。

まずは、初心者のためにも比較的簡単にお花を留められるため剣山をつかった花生け、「盛り花」と呼ばれるいけばなをしていただいています。
そして、おおよそ花を生けることに慣れてきたら、次に筒状になった花器などに花を生ける「投げ入れ」と呼ばれるいけばなをしていただきます。
その中では、もちろんお花の水揚げ、切り方、鋏の扱い方、花留めの方法、お花の手入れの仕方など基本的なお花の取り扱いも学んでいただけます。
はじめのうちは形に沿って進めてまいりますが、おおよそうまくいけれるようになってきましたら習った形を踏まえながら、個々の考えを反映した形で自由に花をいけていただきます。